Get's ヘキサ



暗峠越え


 

篠山市側坑口編  
 廃隧道探索を活動のメインとする前に訪れた「明治鐘
ヶ坂隧道」。そういえば丹波市側は紹介したものの、篠山
市側がまだでは?(訪問もまだ。)ということに気付き、
2008年秋、再訪致しました。
 ご覧のトンネルは2代目鐘ヶ坂隧道。現役でもこれより
もっと痛んでいる隧道は多々ありますが、すでに3代目に
バトンタッチして、隠居生活を送っております。 
 この2代目隧道の手前、右手に目をやると、アスファル
ト敷きで田畑に向かう農道。その農道の左手から未舗装
の小道が延びています。ここが篠山市側の入り口となり
ます。
 初代鐘ヶ坂隧道へ向かう道は、丹波市側と同様に整備
された跡が残っており、歩行に不自由する事はない。
 出ました!初代!
 丹波市側はかなり歩かされた記憶がありましたが、
篠山市側は、さほどの距離もありませんでした。
 初代鐘ヶ坂隧道、篠山市側坑口、よとと初体面です。
丹波市側よりも原型をそのまま保っている感じが見受け
られます。こっちを見ないでレポ上げていたとは。。。
 いやはや。。。すんません。。。

 見事な面構え。総切石造りではなく、胸壁にレンガを
あしらっている点など、よととは他でお目にかかったこと
がありません。

隧道名ではなく、「事成自同」と彫られているようです。
扁額の下には鶴?も彫られています。すばらしい。。。
 向かって右側の法面にこのようなモノが。

 右側「隧道工費寄附人名」
 中央 寄附者名が彫られています。
 左側「明治16年9月」


 明治期の隧道でこんなに情報が残されていること自体
珍しいと思います。
 内部も総レンガアーチ。ますます惹かれます。
 現在は両側とも柵で仕切られており、通り抜けはでき
ません。
 中央付近。
 途切れることなくレンガアーチが続きます。
 篠山市側坑口より。
 再訪してよかったです。

 同じ峠で3つのトンネルを拝める兵庫県唯一?の場所
鐘ヶ坂。
 いつまでもこの景色を拝める事を願います。