Get's ヘキサ



関西圏2府6県内で、開削されたのでは?
という場所を特定し、よととの独断で掲載をしております。
ここで、開削!としていても、ひょっとしたらどこかで生き残っている可能性もあります。
なるべく確率の高いもののみ掲載をしております。


 

大阪府
蕎原隧道 貝塚市:府道40号(岸和田牛滝山貝塚線)
明治42年国土地理院測量地図には記載あり。
 現行地図には記載なし。

 竣工 1905年(明治38年) 延長 不明
 限界高 幅員 不明

 
昭和37年、牛滝貝塚線改修により蕎原峠として
隧道開削された模様。
 蕎原峠完工碑より
奈良県
池津川隧道 野迫川村:県道734号(高野辻堂線)
 国土地理院の旧版地図未確認。
 地元に住んでいらっしゃった方の証言で知りえた
隧道跡です。
 竣工年は不明。開削は昭和40年代で、素掘り、
未舗装、延長は50m程度であったようです。
 本来なら開削しないであろう程の高い切り通し
となっています。激しい漏水と、地質により崩落が
絶えず、切り通したそうです。しかし切り通しも難航
し、最後には自衛隊も参加するなど、開削に数年
を要したそうです。
 現在でも法面からは漏水が多く、剥離箇所も多く
あり、未だに安定していないことを窺わせます。
和歌山県
湯峯隧道 田辺市本宮町:国道311号線
昭和40年国土地理院測量地図には記載あり。
 現行地図には記載なし。

 竣工 1924年(大正13年) 延長 34.0m
 限界高 4.2m 幅員 3.6m

 
湯峯温泉へ向かう大型バスも通る国道であり、
狭い集落を北側から迂回する役割も担っている。
古くは熊野街道であるらしく、別名「小栗街道」の
道標が今も残されている。
天満隧道 那智勝浦町:国道42号線
昭和41年国土地理院測量地図には記載あり。
 現行地図には記載なし。

 竣工 1938年(昭和13年) 延長 34.2m
 限界高 4.5m 幅員 5.7m

 
α星さんから情報提供頂きました。平成11年に
は開削されてしまったそうです。
 人知れず開削されてしまう隧道が多い中、その
隧道の軌跡が残されています。
浅里隧道 新宮市:国道168号線
 昭和40年国土地理院測量地図には記載あり。
 現行地図には記載なし。

 竣工 不明 延長 25.0m
 限界高 4.0m 幅員 4.5m


 浅里の地名は熊野川対岸、三重県の地区名で
あるが、昔、「浅里渡」という渡し舟があったようで、
結びつきが強いと考えられる。
 車道は大幅に拡幅されており、拡幅時に開削さ
れてしまったのではないでしょうか。
 ほぼ間違いなし?
仏の串隧道 日高郡日高川町:県道25号(御坊中津線)
 近年の地図帳に記載されているものもある。

 竣工 1890年(明治23年) 延長 26.5m
 限界高 3.3m 幅員 2.4m


 当時、地図に載ってるので当然あるものとして
訪れたが、ありませんでした。
 隧道跡地が現在は仏の串峠という記載になって
いる。
曲利隧道 西牟婁郡すさみ町:旧県道38号(旧すさみ古座線)
 昭和40年国土地理院測量地図には記載あり。
 現行地図には記載なし。


 竣工 不明 延長 27.5m
 限界高 2.7m 幅員 3.0m

 
現行は曲利トンネルで集落をパスしている。
 旧道は隧道跡地までは片側1車線に拡幅されて
いるが、そこから先は1車線道路。集落もなく、
廃道化が進んでいる。
月瀬隧道 東牟婁郡古座川町:県道38号(すさみ古座線)
 昭和40年国土地理院測量地図には記載あり。
 現行地図には記載なし。

 
竣工 不明 延長 21.5m
 限界高 3.5m 幅員 4.0m

 
同じ路線すぐ西側の高瀬隧道は昭和40年から
現在まで現存。東側の宇津木隧道は昭和40年に
は存在していなかった。並列する3隧道が同時期
に並んだことはあるのだろうか。