大又森林鉄道隧道群
三重県

  

 久しぶりにこの地を訪れました。大事な宿題を
残しておりましたので、今回はその探索に参り
ました。
 写真の「池ノ宿洞門」ですが、そこには説明板
が設置されておりました。この洞門=隧道は
森林軌道用として当初穿たれ、この隧道は通称
「3号トンネル」というのである。3号?では1号
2号があってしかるべきであるが、それはいずこ
に???
 後の掲示板によりピヨ吉氏から重要な情報を
頂きました。1号現存、4号開削、そして2号は。
。。。現道を巻く形で廃として残っている、らしい、
というものでした。こいつぁ、みなきゃあなんね
え!という訳で今回の探索と相成りました。
 前回と同様に、路面崩壊地点まで車で訪問(
以前と全く状況変わらず。直す気なし?)し、ま
ずは池の宿洞門から先、南に大又林道を行き、
4号隧道開削現場を訪れることにしました。
 およそ3ヶ月ぶりの訪問です。
 今回は靄の発生が全くなく、はっきりとその姿
を捉えることができました。向こう側もはっきりと
確認できます。
 かなり綺麗に撮れたと思います。
 この洞門を車で通過することが叶う日が来る
のでしょうか。。。
 相変わらず狭い洞内です。アーチは綺麗に整
えられており、崩れる不安は感じません。

 途中まで拡幅された謎のポイント。矢印と路面
の反射鋲で狭い洞内に誘います。
 なんだかなあ。。。
 南側坑口は北側より1m広いのです。
 前回はここまでの探索でした。
 ここからおよそ7km程でしょうか、延々と続く
大又林道、ゴールは国道42号線ですが、途中に
ある大又隧道も含めてほぼ全線通行止めです。
 道路を横断する側溝。本来なら鉄製の枠で覆
われてしかるべきと思われますが、朽ちかけた
木材を渡すのみで、一部は既に失われておりま
す。コンクリの構造を有する側溝なのに何で枠
だけ木製なんでしょうねえ?
 道路脇の所々に残る建物の跡と思われる遺構
が、この林道の現況を象徴しているように感じ
ます。林鉄時代の建物なんでしょうか。
 最早何が建っていたのか知る由もないのです
が、この林鉄の栄枯盛衰が見えるようです。
 んんん???
 手前に鎖封鎖、その先の道の様子がおかしい
ゾ。。。

 
 うをををを。。。
 道がごっそりなくなっています。
 元は橋が架かっていたのでしょうか。
 奈落の底まで瓦礫が滑り落ちている状況が見
てとれます。
 この足元の1本残ったのか、急遽架設したのか
不明のコンクリ”橋”のお陰で何とか対岸に進む
ことができます。
 渡橋後に振り返り。
 路面がやや谷川に湾曲している感じがします。
新たな崩壊も時間の問題かもしれません。
 崩落地点から先に進みます。
 何事もなかったかのようなフラットな路面が
続きます。
 おや?
 ここにも鎖封鎖が。
 右手の谷筋がなくなり、切り通しのような場所
が見えてきました。
 路面は切り通しの真ん中まで盛り上がってい
ます。右手に看板が。。。
 ずばり、4号トンネル跡でした。
 説明板の通り、延長23mの素掘り隧道だった
ようです。この説明板がなければ隧道の存在を
断定はできなかったと思います。
 場所はこの辺です→
 隧道真ん中と目される路面の最も盛り上がっ
た場所より振り返り。
 左右の切り通し斜面は特に施工されることも
なく、崩れるままになっています。
 反対側から隧道跡地を振り返り。
 カーブの最中にその隧道は存在したと思われ
ます。

 さて、次回はいよいよ現存1号と、廃2号の探索
となります。この2本は大又林道ではなく、佐渡
林道にあるとされています。
 発見なるか!

 以降、
中盤戦へ。