近鉄大阪線青山廃線跡トンネル



三重県 伊賀上津駅−温泉口駅間


その7

  

 売店跡から上部の鳥居狛犬付きの社、そして
何より上へ上へ続く謎の階段の発見により大幅な
脱線を強いられて(自分から。。。)います。
 登山ルートとして開拓された階段なのでしょう
か。。。
 
 人道ならではのクイックターンで、登っていきま
す。階段の左側はほぼ埋まってきています。
 
 。。。なんか、愛宕山鋼索鉄道探索を思い出す
なあ。。。
 もうぼろっぼろですが、それでもなお手摺は
整然と並んでいるところがまた良い廃風景です。
 なんだか乱雑な石積みに見えますが、意外と
上に乗っている階段石は安定感抜群なので、
不思議なものです。
 うぐをっ。。。

 手摺が消えて尚、激しさを増す急勾配ぶり。。。
 こいつはきっつい。。。
 。。。。。。すんごい造りです。。。

 相変わらず雑に見える石積みの上には、これま
た変わらぬ安定感を見せる階段石。。。
 うーむ、すごい技術と言わざるをえないな。。。
 いつしか左手には水の流れが。。。
 どうも、僅かな谷筋に沿って階段を造っていった
ようです。
 水の流れに沿ってがんがん登っていきます。
 あ。。。足がやばい。。。
 技術者達の努力の程をまざまざと見せ付ける
この状況。
 よくこんなガレた場所に階段を造ったものです。
 ぜえぜえぜえ。。。し。。。死ぬ。。。

 とんでもなく急階段をしこたま登り、なまけた肉体
と肺が悲鳴をあげます。。。

 しかし、ここにきて勾配が緩やかになり、階段
も緩い間隔に。。。た、助かった。。。
 それでも続く階段が憎々しい!

 どこまで行く気か。。。
 むを?

 右に階段が続きますが、左手奥一面に、乱積み
の石垣が見えます。
 この石垣の上が終点でしょうか。
 階段がちょうどそこで途切れるようです。
 石垣の上に到着してみますと。。。ありゃあ、
明らかに建物があった感じですが、完全にぺっ
ちゃんこです。
 うーむ。。。
 どえらい有様です。
 大量のトタンと木材、そして空き瓶。。。当時は
茶屋のような感じだったのでしょうか。
 奥には何やら石積みが。。。
 これは。。。五右衛門風呂。。。ですかねえ?
 下に火を入れる場所があるので間違いないと
思いますが。。。
 階段が備えられているのは、この茶屋?跡ま
ででした。
 ここからさらに登る道は存在しますが明らかな
登山道。一応鞍部付近まで登ってみましたが、
道が、来た道も含め3つに分かれていました。
 鞍部には大量の空き缶空き瓶(確実に当時の)
が放置されている以外に目立った遺構がなく、
すごすご戻ってきました。
 
 いやあ、脱線しすぎですねえ。結局大したもの
が見つからないのに引っ張ってしまいました。
 申し訳ございません。

 廃線跡に戻ります。
 さっきの社経由ではなく、正規のルートと思わ
れる方向に降りてきました。
 相変わらず瓦礫等はすごいのに、手摺はしっか
りと残っています。
 一番下に降りてきてから振り返り。
 どでかい落石にも耐えつつ、現役の姿を想像
させてくれる遺構たちに感謝!

 以降、
その8に続く!