近鉄大阪線青山廃線跡トンネル



三重県 伊賀上津駅−温泉口駅間


その4

  

 二川トンネルの西側坑口より。
 今さっき抜けてきた洞内には、ただ闇が広がる
のみ。。。
 
 で、坑口付近には古びた階段が設置されていま
す。なんだろ、これ?
 二川トンネル坑口上に伸びる謎の階段。。。現役
時に既にあったのでしょうか。
 断面が斜めになっています。珍しいですねえ。
 しかしながら、コンクリ主体の造りのようで、迫石
に見える部分もコンクリに描かれた装飾のようです。
 もうこの辺りはとんでもなく山の中です。
 周囲は、ここに人工物なぞ似つかわしくないぞ、と
いうオーラ満点の深い森にまみれています。
 目の前には名も無き橋が。廃線後のものでしょうか。
 次のトンネルの手前まで行きますと、左手に人工物
が。
 をを、えらく場違いな椅子とテーブルにパラソル。
 どうも、ここは旧線になってからハイキングコース
になっていたようですね。
 二川トンネルの階段もその関係のものかな?
 案内標識がありました。
 右(東方面)「東青山四季のさと」、先ほど見てきた
公園の方面ですねえ。トンネル通過させるわけはな
いと思いますので、やっぱりあの階段を使うんでしょ
うねえ。
 一方南を指し示すのは「青山高原」だそうです。
 行ったことないなあ。
 案内標識にはない方向、西に向かいます。

 現れた4本目のトンネルは、溝口トンネルといいま
す。延長はなんと931.1mだそうです。
 またしても900m級と、ランクアップしました。

 これだけごろごろと高延長を従える青山廃線跡。
 それだけ山中奥深くを抜ける鉄道なのです。
 この坑門は竣工当時のものから変わらず現存して
いるように見えます。
 迫石はコンクリブロックで3層巻きされています。先
程二川トンネルでは煉瓦と書きましたが、煉瓦は使っ
ていないのかも知れません。
 いざ、900m級トンネルへ。。。

 ますます不気味さが際立つ感じがします。
 ここまで来ると、訪れるのは関係者と我々のような
趣味の方だけでしょうから。
 溝口トンネル東側坑口より。。。
 今日何回この景色を見たんだろうか。
 しかし、全部扉全開なんですよねえ。。。
 うーむ。。。ここもバラストたっぷりです。
 延長以上の疲労感が足を襲います。
 しかし、ちょっと枕木跡残ってません?
 振り返ってみると、結構”スジ”が見える気がしま
す。
 そろそろ関係車両も滅多に通らないようになってき
たんだと思われます。
 やっぱり撮ってしまう退避坑。
 特に何もないんですが。。。
 。。。バラスト歩きにくいナ。。。

 だんだん疲れてきました。。。なかなか晴れぬ闇、
闇、闇。。。ってまだこれ900m級なんですけど。。。

 うーむ、恐るべし青山。。。
 。。。。。。。。。。。。。。。。。

 ぬおっっっっ!!! いつの間にやら西側坑口に
辿り着いとった。。。
 しまった、かなりの空白時間が。。。(ホントにこの
間写真撮ってませんでした。。。)

 いかんいかん、しっかりせんと。。。
 時すでに遅し溝口トンネル。。。
 でも、特筆すべき点は特になかったと思います
が。。。
 相変わらず開け放たれています。。。
 かなりドライで明るい坑口ですねえ。
 二川、溝口間の明かりからまた1km弱奥に入って
きました。。。
 その明かりの様相はさらに深き山の中の雰囲気
に。。。

 一体、これ以上どんな深き場所まで連れて行って
くれるというのか。。。

 以降、
その5 に続く!(まだまだぁ!)